- 2020/12/22
大手印刷会社(凸版印刷)の
クリエイティブ部門から、
公的支援機関(中小企業振興公社)への転職を経て、
ソーシャルビジネス
(社会課題解決型ビジネス)領域の
第一線で独立した
中小企業診断士・朝比奈信弘さんが
ゲストとして登壇し、
自身の激動のキャリアや
独立のリアルを語っています。
💼 朝比奈信弘さんのキャリア概要
初期キャリア
凸版印刷のクリエイティブ部門に約8年間在籍。
(大学はデザイン専攻)
転機(転職)
東京都中小企業振興公社へ職員として転職し、
7年間勤務。
現在(独立)
2022年に独立。
現在は東京都中小企業診断士協会所属の
「ソーシャルビジネス研究会」
で副代表を務めるほか、
品川区(西大井)の創業支援センターで
ソーシャルビジネス特化型の
インキュベーションマネージャー(相談員)などを務める。
🍇 経営に衝撃を受け、診断士を目指したきっかけ
凸版印刷の在籍時、
カメラを担いで
栃木県足利市にある
「ココ・ファーム・ワイナリー」
(重度・知的障害者の方々と一緒に
ワインを作っているワイナリー)
を訪問したことが
人生の転機となりました。
福祉×ビジネスのハイブリッド経営
障害者の方々が
生きがいを持って生き生きと働く姿と、
それを支える創業者の想いや
ハイブリッドな経営手法
(社会福祉法人と営利組織の組み合わせ)
に大衝撃を受けた。
プロダクトの強さ
「障害者が作っています」
という同情を引く見せ方は一切せず、
サミットの晩餐会で
日本代表として出されるほど
純粋に美味しいワイン
(強いプロダクト)で勝負し、
利益を福祉に還元する仕組みが
完璧にワークしていた。
「ビジネス(経営)ってなんて尊い武器なんだ」
と感動し、
その帰り道に
「経営を網羅的に学べる資格」
を検索して出会ったのが
中小企業診断士だった。
市販のテキストをすぐに購入したのが
最初の一歩となった。
🧗♂️ 満身創痍の受験期間と「崖からの転落」
多忙な印刷会社での業務と
受験勉強の両立は非常に過酷で、
朝比奈さんは文字通り
「命がけ」の経験をされています。
体からの危険信号
激務と勉強のストレスから
「左耳が聞こえないシーズン」
が約1年続いた。
医師からは
「この薬で治らなければ一生聞こえない。
生活スタイルを変えるか
耳を諦めるか」
と迫られた。
そのもどかしいタイミングで
何とか試験に合格した。
合格直後の大事故
合格後、
ペーパードライバー状態ながら
「ソーシャルビジネス研究会」
の福島復興支援合宿に参加。
夜、星が綺麗だからと見に行った先で、
なんと崖から転落し大怪我を負う。
左耳が聞こえず、
右足も動かないという
「満身創痍」の状態になり、
「神様からいい加減に生き方を変えろと言われているんだ」
と腹をくくり、
転職を決意した。
🏛️ 中小企業振興公社での7年間と「掛け算」の強み
体調と子育てを優先し、
残業が少なく現場を見られる
「東京都中小企業振興公社」
へ松葉杖をついて面接に行き、
無事転職。
公社での経験
職員(事業の管理者・責任者側)として、
新規事業開発(3年)、
人材育成・研修事業(3年)、
創業・官民連携推進(1年)を歴任。
外部の専門家である
診断士の先生たちを
アサインする立場で、
膨大な数の診断士と出会い、
彼らのセミナーや公演を
裏方として見て深く感化された。
パーティーを組む醍醐味
診断士は専門特化した他の士業と異なり、
お互いの強みが違うため
「掛け算」
(パイの奪い合いではなく、チームを組む)
ができる。
例えば自分がSNSに弱ければ、
SNSの得意な診断士をアサインして
2人で支援に行く。
この
「強い課題を倒すためにパーティーを組む」
という診断士の魅力に気づいた。
🚀 副業からの「階段をのぼるような独立」
最初の芽
公社での勤務中、
市民活動センターから
個人向けに人生初の
相談業務・セミナー講師の依頼が舞い込む。
手続きを経て
副業(兼業)としてスタートし、
これが自分の自信(場数)に繋がっていった。
仕組み作り
独立前に、
仲間と契約母体となる
「一般社団法人」を設立したり、
大学の後輩のスタートアップに
「役員報酬0円」の
合同会社として参画するなど、
実験的に動ける箱をいくつか用意した。
小さなアクションを積み重ねて
少しずつ独立への階段を上り、
2022年4月に完全独立を果たした。
🔑 診断士×NPO(ソーシャルビジネス)という独自のブランディング
中小企業診断士は通常、
「中小企業基本法」に基づく
営利法人を支援するのが王道ですが、
朝比奈さんは初志貫徹して
NPO法人や一般社団法人などの
ソーシャルセクターの支援に特化しました。
支援者を支援する理念
市場性が乏しい領域で戦うNPO等は、
資金調達の手法(多様なマネタイズ)や
経営の継続率に苦労している。
ここに診断士のスキルを組み込むことで、
社会課題を直接解決しているプレイヤーたちの
周辺領域(基盤)を固め、
社会全体の課題解決率を上げる支援をしている。
レアカード化
意図して作ったブランディングではなく、
ただひたすら自分のやりたいことを
ブレずに続けてきた結果、
「診断士×NPO」という
独自の希少価値(レア化)が生まれ、
仕事が回るようになった。
💰 ぶっちゃけた「収入の変化」
凸版印刷時代
残業代などのアドバンテージもあり、
そこそこの高年収だった。
振興公社時代
残業がほぼゼロになったため、
年収はガクンと下がった。
「このままでは家族に申し訳ない、
何かやらなきゃダメだ」
という焦りが、
かえって副業や診断士としての
スキル磨きへの猛烈な原動力になった。
高年収の安定した組織にいる人ほど
独立しにくいという相関がある中、
給与が下がっていたことが
良い意味で行動を後押ししてくれた。
現在(独立後)
公社時代を大きく超え、
凸版印刷時代を
少し上回る水準の年収をキープできている。
🌟 視聴者へのメッセージ
朝日さんが副代表を務める
「ソーシャルビジネス研究会」は、
診断士の資格保有者だけに閉じず、
誰でもウェルカムな温かいコミュニティです
(毎月オンラインでセミナーを開催)
「ソーシャルビジネスに
少しでも興味を持ってくれた方は、
ぜひ一度研究会を覗きに来てください。
ご縁が繋がればとても嬉しいです」
と笑顔で締めくくっています。