知らなかった世界に出会えた診断士試験の学習

これをお読みのあなたは、
中小企業診断士試験にチャレンジしている人か
これから始めようという人が大半だと思います。

当試験の受験勉強での気づきなどをお伝えすることで、
少しでもお役に立てれば
と言う視点で書かせてもらいます。

これをお読みのあなたのきっかけ・目的は
色々だと思うのですが、
3つに大別できるのではないでしょうか。

①コンサルティング系企業への転職を希望している。

②いま務めている会社の経営部門や
マーケティング部門への異動を希望している。
又は今の業務の幅を拡大、充実させる。

③(中小企業診断士として)独立する。

しかし私はこれらのいずれでもありませんでした。

勤務している会社を退職すること、
もうサラリーマンはやらない(転職はしない)こと、
この2つだけは決めて退職願を出したのですが、
無謀にもその時点では何をやるかは
何も決めていませんでした。

退職希望を出してから退職まで
半年ぐらいあったのですが、
その期間は自由になる時間が
格段に増えて暇でした。

そんな中
「なにか勉強でもして資格を取ろうかな」と思い、
どの試験を目指すか色々と調べてみました。

公認会計士、税理士、司法書士、行政書士
などの比較表を作って検討した結果、
中小企業診断士試験に決めました。
(と言っても中小企業診断士になろうと決めたわけではありません)

決め手は試験範囲が広範な事です。
(1次試験は7科目)
何をやろうか決めていない時期でしたので、
とりあえず色々なことを学んでみようという
かなりファジーな動機でした。

この選択について
結果的には正解だったと思っています。

結局、2019年2月にシステムの
受託開発会社を起業したのですが、
受験対策で知った知識が
そのきっかけとなったことです。

先述のように「なーにも決めていない状態」で
受験勉強を始めて進めてゆくうちに
サラリーマン時代には
出会うことのなかった世界(知識)が
いっぱいあることに気付きました。

具体的には、
中小企業経営・政策からは
資金調達の方法や優遇政策の存在などで、
経営法務からは会社の作り方や
事業承継と言った知識などなどです。

これらを知ったら
「自分で会社を作ってみたい」と思うようになり、
10年くらい付き合いのあったSEと一緒に
会社を始めることにしました。

おそらく受験勉強を始めていなかったら
起業はしなかったと思います。

これから記述する内容に
心を折られないでほしいのですが、
「中小企業診断士」と言う資格は
『なくてはならない資格』ではなく、
『ないよりはあった方が良い資格』です。

これは世間でよく言われている話なので、
既にお聞きになっている方も多いと思いますが、
なぜそのように言われるのか?
についての私の見解はこうです。

中小企業診断士の資格がなくても
コンサルタントはできます。
おまけにコンサルティングと言う職種は
中小企業診断士の資格があっても
通用しない(飯が喰えない)世界だったりします。

試験に合格するためには知識が必要ですが、
飯を喰うためには知識に加えて
実践経験と実績がなければ
なかなか難しいと言うことです。

今や司法試験に合格して弁護士になっても
喰えない時代ですから。

決して中小企業診断士資格を
否定しているのではないので
誤解しないでください。

私がお伝えしたいのは
「どうせ時間を使うのなら
将来役に立つ知識を残せるような
学習方法をお勧めします」
と言うことです。

どこの研修会社のテキストも
「その事象の本質」と
「試験対策的に記憶すること」の
両方が書かれています。
(会社によって割合は違いますが)

今後、勉強を進めるにあたっては、
時間が多少は多めにかかりますが是非とも
「その事象の本質」を十分に理解するような
学習スタンスで臨むことをお勧めしたいと思います。

私の実感ですが、
試験対策でやみくもに記憶するより
その事象に興味が持てて
勉強していて楽しかったですし、
結果として使える知識となったのではないかと思います。

今回は入り口部分の話を書きましたが、
誰もが迷う点での考え方や具体的な勉強方法なども
機会があれば書いていこうと思います。

最後になりましたが、
あなたのご健闘をお祈りしています。

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