会社の理不尽を解き明かしたい by KENZO

本日は私が中小企業診断士を目指した
きっかけについてお話ししたいと思います。

【資格との出会い】

私が中小企業診断士という資格に出会ったのは、
営業先で出会った、ある方との名刺交換でした。
その方の名刺には氏名の上に
「中小企業診断士」の資格名が堂々と書いてあり、
まぶしく見えたのを今でも覚えています。

【会社員としての悩み】

新卒で入った旅行会社で
5年ほど法人営業を経験した当時の私は、
2つの悩みを抱えておりました。

1つ目は、
自分が顧客に対して
ほとんど価値を提供できていないという事でした。

私が商材として扱っていた
企業の慰安旅行や記念イベントは、
差別化が困難で激しい価格競争に見舞われる市場でした。

各旅行会社が他社と差別化できる商品や
サービスなどはほとんど存在しません。
もちろん最終的に契約をもらえる企業はいくつかありましたが、
それらの成約理由のほとんどが
「他社よりも金額が安かったため」でした。

結局は自分自身が顧客に認められているわけではないのです。

「自分自身が顧客に対して
独自の価値を提供できる方法は何かないだろうか?」

「旅行やイベントを販売するだけでは
企業の課題など何一つ解決できないのではないだろうか?」

「そもそも企業が抱える課題って一体何だろうか?」

これらの答えが見つからず、
自分の営業活動に限界を感じ、
どんどん自信を失っていたことを
今でも覚えています。

2つ目は、
会社内で行われる施策の目的が
理解できないという事でした。

上記の通り、
営業に悩みを抱えながらも
約5年間会社員生活を送ってきた私に
ある転機が訪れました。

それは尊敬する先輩(以下Aさん)の
突然の人事異動でした。
しかもAさんが得意とする領域とは
全く別の分野の職場への異動です。

「Aさんは、○○部長に楯突いたから島流しにあったらしい」

その出来事があった直後から
私の周りでは
このような噂が飛び交うようになりました。
ある程度の規模の企業であれば、
このようなお話は
どこでも起こっていることなのかもしれませんが、
当時の私にとって
尊敬するAさんの人事異動は大きな衝撃でした。

「会社は社員が上司に楯突いた程度のことを理由にして、
その社員を人事異動させることなどありえるのだろうか?」

「そもそも人事異動とはどんな目的で行うのだろうか?」

「会社をより良くするためには
本当はもっと多様な考え方があって
良いのではないだろうか?」

それ以来、私の脳裏には
このような疑問が次々と浮かんでくるようになりました。

これらの疑問を解決するためには、
経営に関する知識を身につけて
会社の方向性を経営目線で考えられる立場に
ならなければいけないという
ある種の使命感のようなものを感じるようになりました。

【資格取得の決意】

ちょうどその頃、営業先で出会ったのが
冒頭に書いた中小企業診断士資格を持った
顧客(以下Bさん)でした。

私は、Bさんの名刺に輝く
「中小企業診断士」を見た瞬間に、
自分が探していたものに
出会ったような気持ちになりました。

その日の商談はすっかり脇におかれたまま、
この資格に関する質問を
その場で大量にしてしまったことを
今でも覚えています。
きっとBさんは私を相当不審に感じたでしょう(笑)

そして自分の悩みを解消し、
より良い人材へステップアップをするために、
まずはこの資格取得に
チャレンジしてみようと思うようになるまでに
時間はほとんどかかりませんでした。

【現在について】

それから数年経った現在、
資格取得は道半ばの状態ではありますが、
この資格で学べる内容は
実務に生かせるものも多く、
非常に役立っています。

これだけでもこの資格取得を目指したことの
意味があったと感じています。
もちろん、それだけで終わるつもりはありません。

「近い将来、必ずこの資格を取得し、
より良い人材になっていきたい」

そう思いながら、今も毎日の学習を続けています。

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