この動画は、グレッグ・マキューン
『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』
を題材に、
「残業150時間レベルから、
ぬくぬく働けるようになるための
実践版・選択と集中術」
を解説した内容です。
ポイントは「全部やる」発想を捨て、
成果の8割を生む2割=センターピン仕事に
エネルギーを集中し、
残りを仕分けて断る技術を身につけることです。
エッセンシャル思考の基本
・結論は「選択と集中」で、
限られた時間と体力を分散させず、
これと決めた少数の仕事に
一点集中する考え方だと説明されます。
・非エッセンシャル思考は
「全部大事・全部やる」
「やらないよりやった方がいい」が口癖で、
量で勝負し疲弊する一方、
エッセンシャル思考は
「より少なく、しかしより良く」を合言葉に、
やらない仕事を決めてから動くと対比しています。
パレートの法則とセンターピン
・仕事の世界でも
「全体の成果の8割は、全体の2割の仕事が生んでいる」
というパレートの法則が働くため、
この2割=センターピンを見極めて
そこに投資するべきだとします。
・成果がほとんど出ない仕事
(0.1しか生まないタスク)に時間を奪われると、
本来100を生む仕事に手が回らない
見えない損が積み上がると警告します。
無駄な仕事を断る5ステップ
動画では、
「憎まれずに8割の無駄仕事を断る」
ための5ステップが具体的に紹介されています。
①孤独な時間をつくる
情報や他人の声に振り回されず、
自分の頭で優先順位を考える時間を確保し、
情報収集も「信頼できる少数の情報源」に
絞るべきだと述べます。
②目標を即答する
人生・仕事のゴール、
3年後・1年後の状態などを言語化し、
「なぜそれを断るのか」
を支える土台にすることが重要とされます。
到達点(金額・役職)よりも
「どんな状態で働きたいか」
を目標にする方が
多くの人には合いやすいとコメントしています。
③時間割を即答する
毎日、今日を振り返りつつ
「明日の時間割」を具体的に書き出し、
理想の1日と実際を
すり合わせる習慣を勧めています。
上司に依頼を断る場面では、
この時間割を見せながら
優先順位の相談や調整をすることで、
納得感のある交渉がしやすくなるとしています。
④仕事を採点する
各タスクを「自分と部署の目標への貢献度」で点数化し、
・80点以上は本気でやる
・70点台は“とりあえず着地レベル”で終わらせる
・70点未満は断る
という現実的アレンジを紹介します。
すべてを高得点で仕上げようとする完璧主義が、
エッセンシャル思考の敵になると指摘しています。
⑤傷が浅いうちに断る
ゴールとルール(目的・期限・リソース)を確認した時点で、
できるだけ早く・具体的な理由と時間割を示しながら
断ることを推奨します。
「がっかりはOK、憎まれるのはNG」を基準に、
多少“めんどくさいやつ”と思われても、
緊張感ある関係を保つ方が仕事はしやすくなると述べます。
サラタメ的補足
エッセンシャル思考を徹底したことで、
ブラック企業で残業150時間超だった働き方から、
副業YouTube→転職を経て
「ぬくぬく働けるようになった」
と自身の体験を重ねています。
ただし「断りまくるだけのわがまま社員」にならないよう、
・目標の明確化・時間割・採点をきっちりやったうえでの
戦略的なNOが重要だと強調しています。